道具の手触りや暮らしの思索を重ねながら、革しごとやガジェットに向き合う日々の試行錯誤の記録

【心の余白】007:答えが出ない気持ちを、書き残しておく

心の余白
【心の余白】007:答えが出ない気持ちを、書き残しておく
目次 ▼

皆さん、こんにちは(こんばんは)、「大」(@oooohanamaru)です。

「心の余白」というシリーズを始めてから、しばらく時間が経ちました。

最初の記事を書いたのは2025年1月。朝活や禁煙について、本で得たことを実生活に生かし、それをエッセイにしていこうと考えていました。

あらためてこれまでの6本を読み返すと、最初に思い描いていた形から、少しずつ話題が変わっています。朝の過ごし方、仕事の充実感、禁煙の揺れ、使いこなせなかった道具、そしてChatGPTとの対話。どれも、きれいに答えが出た話ばかりではありません。

朝の小さな達成感から始まった
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朝の小さな達成感から始まったをイメージしたモノクロームの挿絵

001では、夜更かしが続いていた生活を変えようと、22時に寝て5時に起きるリズムを作り始めました。朝に起きられたことを「できた」と感じ、その手応えが禁煙に挑戦する気持ちにもつながった、と書いています。

続く002では、仕事の選択肢や充実感について考えました。「好き」を仕事にして全力で働いた結果、好きだったものが嫌いになってしまったこと。収入だけではなく、続ける中で充実感を持てる仕事をしたいこと。朝活の記録から、働き方の話へと広がっています。

どちらの記事にも、生活を少し変えたら、別のことにも手を伸ばせるかもしれないという期待がありました。ただ、それですべてが簡単になるわけではありませんでした。

禁煙の揺れと、依存への悔しさ
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開いたノートを前に、書き始めるのをためらう手元

003と004では、禁煙を続けたい気持ちと、吸いたくなる気持ちの両方を書いていました。禁煙が順調に進む話というより、「いつまで我慢するのだろう」「本当に納得できているのだろう」と、自分に問い続けている文章です。

その後、禁煙は一度断念してしまいました。今は、以前の1日20本ほどから、1日10本ほどに落ち着いています。このペースに慣れてきて、「これでもいいのかもしれない」と、どこか自分を納得させ始めている自分がいます。

振り返ってみると、当初の目標は「タバコを吸わなければ自由になるお金が増える」という、単純なことだけだったのかもしれません。やめたい気持ちはまだ残っていますが、依存から抜け出せていない現状に、ふと悔しさを感じることもあります。

あの時、エッセイを書くことで、頭の中のことを少し離れて眺めていました。書いたからといって、禁煙の悩みにすぐ答えが出るわけではありません。それでも、迷いながら言葉にして置いておくことは、当時の私にとって必要なことだったのだと思います。

「心の余白」に、きれいなことだけを書けなかった
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「心の余白」に、きれいなことだけを書けなかったをイメージしたモノクロームの挿絵

005を書いた頃には、ブログの投稿が減り、気持ちも下がっていたと記録しています。「1日1文字」を最小タスクにしていたことや、好きなことを書いても批判されるのではないかと恐れていたことも、そのまま記事にしました。

レビューを書けなかったキーボードやマイクを「供養」するつもりで始めた文章は、いつの間にか、ものよりも、書けない自分や書くことへの迷いを含むものになっていました。

ブログを書くこと自体に抵抗を感じ、何も書きたいことがなくなったように感じた時期でもありました。今も、また書きたいことが枯渇して停滞する時期が来るのだろうと思います。それでも、以前よりブログを好きになれた気がしています。読み返してみると、きれいに整理できなかったことも、このシリーズの一部になっていました。迷いや照れがなくなってから書くのではなく、迷っている途中の言葉も残しておく。そこに、当時の自分にとっての余白があったのだと思います。

ChatGPTとの対話と、変化していくAI
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ChatGPTとの対話も、考えを言葉にする時間だったをイメージしたモノクロームの挿絵

006では、スナック菓子に使っていたお金の一部をChatGPTに回したことから、日々の対話について書きました。コードの相談や記事の構成、朝の予定や小さなタスクの整理をするうちに、単なる便利な道具というより、考えを一緒にほどいていく相手のように感じていた時期です。

006は、2025年6月の私がAIとの関係をどう受け止めていたかの記録です。当時は、なんとなくチャットボットという程度の印象しかありませんでした。その後GPT-OSSが発表され、自分のマシンで動かすには無理があると実感しました。いいマシンを買える人だけが味わえるものなのか、と思った時期もあります。やがて誰でも使えるものへと変わってきたことで、もう一度AIで何かしたいと思い、M6 Mac mini(32GB)を買うことにしました。

その後、AIを使った犯罪が増えてきたり、PHPの脆弱性に関するニュースを連日目にしたりすることもあります。一方で、私自身はAIにメンタル面でもかなり助けられていると感じています。

使い始めた頃は5時間の利用上限にすぐ達し、解除されるのを待つことがありました。そのため、Codex、Claude Code、Antigravity CLIも契約することになりました。最近は、月額20ドル程度の各社プランが自分に合っているようで、記事の推敲や画像生成にも使っています。(最近は、ローカルで記事の推敲、画像生成することにハマっています。)

今回も画像生成を試したくてモノクロームの画像を作りましたが、仕上がりを見て、まだ課題があると感じました。

答えを出す前に、言葉を置いておける
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答えを出す前に、言葉を置いておけるをイメージしたモノクロームの挿絵
6本を通して見えてくるのは、ひとつの成功談というより、生活を変えたい気持ちと、思うようにいかない現実の両方でした。

モーニングページの本を読んだ後、毎日気持ちを書き出していました。全部出し切れば心が解放されるのではないかと考えていたけれど、そうはなりませんでした。書くことは、気持ちをなくしたり、きれいな答えを出したりすることとは違うのかもしれません。

ここ半年ほど、精神状態はとても良くなってきました。何事も諦めていた気持ちから、少しずつ関心を持てるようになっています。

今年の1月から始めた革しごとや、以前は趣味だった写真についても、今は少し距離を置いています。以前なら、辞めると決めたらすぐに断捨離していましたが、今は「完全にやめない」ことを大切にしています。物を捨ててスッキリすることも大切ですが、後になって後悔することもあります。やめずに、細く長く、諦めずに続ける。そうすることで、またやりたくなった時に、いつでも戻ってこられるようにしています。

書くことは、いつも答えを見つけるためだけにあるのではないのかもしれません。何に迷っているのかを言葉にして、いったんそこに置いておく。あとから読み返したとき、当時の自分がどこに立っていたのかが分かることもあります。

今の私にとって「心の余白」は、何かと何かの間にある隙間のようなものかもしれません。悩みがなくなった場所というより、答えが出ない気持ちをいったん置いて、自分をすぐに追い立てずにいられる時間です。

また何かを書きたくなったときに、このシリーズを読み返してみようと思います。きっと、その時にはまた違うことが気になっているはずです。

この記事がお役に立ちましたら幸いです。

では、また。


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