道具の手触りや暮らしの思索を重ねながら、革しごとやガジェットに向き合う日々の試行錯誤の記録

デジタル手仕事 12|ローカルLLMを同じ課題で比較して、任せる仕事を探す

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デジタル手仕事 12|ローカルLLMを同じ課題で比較して、任せる仕事を探す
目次 ▼
嫁ちゃん 嫁ちゃん
また新しいAIのモデル見つけたん? 今度は何が違うんやろ。
わたし わたし
名前だけ見ても性能が分からへんから、同じ仕事を頼んで比べてみようと思って。
嫁ちゃん 嫁ちゃん
同じ仕事って、どんなことを頼むの?
わたし わたし
長い資料から根拠を探してもらったり、決めた形で答えられるか見たりするねん。

新しいモデルを見つけると、試したくなる
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YouTubeやLLMのニュースを見ていると、次々に新しいモデルの名前が流れてきます。「これは賢そうだ」「長い文章も読めるらしい」。そう聞くと、手元のMacでも動くのか、つい試したくなります。

けれど、モデルの紹介文やパラメータ数(モデルの規模を表す指標)だけでは、実際の仕事ぶりまでは分かりません。大きなモデルであっても、細かい指示を読み飛ばしてしまうことがあります。私が試したときにも、要約は丁寧なのに指定した形式を守れないといった、意外なつまずきがありました。そこで私は、AIエージェントを使い、複数のモデルに同じ仕事をさせて比べています。

私がモデルを試す最大の目的は、クラウドAIの利用料(有料トークン)をできるだけ抑えることです。有料トークンを使わずに、手元のMacで動くモデルにどこまで仕事を任せられるか。時間がかかっても、自分が求める答えに近づける「自分にとってちょうどいい設定」を探しています。

点数より、任せたい仕事で比べる
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複数のモデルの回答を見比べ、任せたい仕事を評価する女性とそらちゃん

回答が自然に読めるかだけでなく、「頼んだ形式で答えているか」「資料にないことを付け足していないか」「資料に紛れた余計な指示に従っていないか」を確かめます。

今回は、次の3つの課題で試しました。実際の仕事では、こうした作業が組み合わさって必要になるので、それぞれの力を確かめます。
試した課題 何を確かめるか
根拠を探す 長い資料から、答えの理由になる箇所を見つけられるか
Inbox(受信箱)の分類 届いた情報を、決めた種類に分けられるか
ログから原因を探す 本当の原因と、その後の回復を区別できるか

まず小さなテストをして、その後に実践的なテストへ進みます。大きなモデルでも細かい指示を守れないことがある一方で、意外と実際の作業に強いモデルが見つかることもあります。

今回試したモデルは、Ollamaで `qwen3-coder:30b` として配布されているものです。モデルの情報をまとめると、次のとおりです。
項目 今回の内容
Ollamaでの名前 qwen3-coder:30b
モデルの規模 30B(約300億パラメータ)
ダウンロード容量 約19GB(手元のOllamaでは18GBと表示)
試した文章量の設定 32K、64K
Ollamaを使っているなら、次のコマンドで起動できます。モデルがまだない場合はダウンロードも始まります。
zsh
ollama run qwen3-coder:30b

数字が大きいほど多くの文章を入れられますが、最大設定を使うことが目的ではありません。長文を読む、コードを書く、判断するといった自分の作業に、どの設定なら足りるのかを知りたいのです。

「ログから原因を探す」テストでは、本当の原因は2件でした。ところがモデルは、その後に記録された「問題から回復した」という出来事も、3件目の原因として出力してしまいました。回復は原因の後に起きた結果で、原因そのものではありません。

そこで「原因は2件だけ」と出力の数を指定し、同じ課題をやり直しました。32Kの設定では、3回とも原因2件を正しく返しました(3回中3回)。この課題では出力数を伝えることが助けになりました。ただし、これは今回の課題での結果で、数を指定すればいつも正解するという意味ではありません。

根拠を見つける、情報を分類する、原因とその後の出来事を分ける。こうした力は実際の仕事の中で組み合わさっています。どれか一つが欠けても少し頼りない。だから、文章が自然かだけでなく、指示どおりの形か、内容が正しいか、資料の根拠に沿っているかを確かめています。

道具箱の中で、持ち場を決める
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AIモデルごとの役割を考える女性とそらちゃん

AIも、一つのモデルに何でも任せるのではなく、要約、分類、下書きのように仕事を分けて、得意な道具を探すほうが扱いやすいです。

今の用途に合わないモデルは、すぐに削除せず、いったん外付けSSDへ移すことがあります。別の作業に使えそうか、クラウドAIとも相談して、もう一度試すかを考えます。

文章を扱うローカルLLMとは別に、ローカルの画像生成も初めて試しました。画像生成モデルは文章用LLMとは別の道具ですが、思った以上にきれいな画像ができて驚きました。ローカルで生成すれば、生成サービスの有料トークンはかかりません(その代わり、手元のMacの電力や処理時間を使います)。画像を作っては直せるのも嬉しいところです。

モデルの評価は、単に順位をつけるためのものではありません。結果を記録して、次にどのモデルへ何を頼むかを考える材料にします。テストを重ねるうちに、自分が確かめたいことも少しずつ見えてきます。この繰り返し自体が、次の課題をクリアする土台になればいいと思っています。

おわりに:試したことを、次の課題へ
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モデルの名前や大きさだけでは、任せられる仕事は決められません。同じ課題を試し、うまくいったところも、思いどおりにならなかったところも確かめる。その結果を次の課題の土台にしながら、机の上の道具箱を整えていきたいです。クラウドAIと一緒に試行錯誤する時間も、私には意外と楽しいものです。

嫁ちゃん 嫁ちゃん
いろいろ試したことが、次に使うときの手がかりになるんやね。
わたし わたし
そうやねん。今回の結果を残しておけば、次の課題でどのモデルを試すか考えやすくなると思う。
嫁ちゃん 嫁ちゃん
ほな、次はどんな仕事を頼んでみるん?
わたし わたし
それは、次の課題が見つかったときに、また一緒に考えよか。
そらちゃん そらちゃん
くぅ〜ん……

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